www.buzzfeed.com一応、お手打っぽい流れには成っている。
だけど、抜本的な解決にはいたってないはず。
で、どこのサイトもわーわー言ってる割に解決策が会社の努力で~ってレベルが限界っぽかったので、適当だがドラスティックに解決する方法を考えたので投げてみる。
ブラックが悪いとか、欧米に比べ効率が悪いとか諸々話題にはなっているが、
その状況から抜け出すための施策が見出せないままブラック体質を叩いているだけ。
それこそブラックな体質そのものだなと。
そのままじゃ、芸がないからどう言う状況なのか俯瞰で考えて解決法を検討してみる。
●ブラック企業の勝利の方程式を検証
利益効率の悪い職業なのにそこに滞留しているのが今の日本企業のスタンス。
このターンでの勝利の方程式は「利益の少ない業務も期限内・限られたリソースで数をこなせば儲かる」と言うこと。
人を大量に集め数で叩く飽和攻撃が向いている。
ブラック企業は人を大量に雇い各個のスポーティな立ち振る舞いが必要でかつ構造的な動きを見せ、人知を超えた回転数を強いるめ精神的なタフさを要求。
正に勝利の方程式に合致した進化を果たした企業だ。
ブラック企業は日本の商習慣に最適化したクレバーな企業体だ。
が、このままじゃいけないんだよね。今回は…。
●努力と進化の限界
人の努力でどうにかなるのはせいぜい15%台までで、そういったタイプの改善には限りがある。
会社の構造的なものもあまりに雇用が大きくなりすぎると機能しなくなるし、睡眠時間を削っての高回転も8時間労働の3倍しか伸び代はない。
(しかも、2倍の16時間を超えた辺りから経験的にだが、効率は激減する。)
ブラック企業の進化を超える進化は今の所無いから体質的限界に到達していると言うことだろう。
(進化を進めるには大量の雇用をやめ、フローをマシーン化する事があげられるが、既にマシーン化するだけのコストを人がカバーしてしまっている可能性が高く、効率化の足掛かりが無い状態まで来ているのだと思う)
●インパクトのレベルを国レベルに上げて対処する。
このまま粘っても解決はないでしょう。
特に各個の努力ではなんともならない。
いっそのこと残業時間が長い企業は全部廃業に向かわせると言うのが俯瞰から見て良い暮らしの維持につながるのでは。
それには、ニンジンと苦役を段階的に配置して行けば良い。
●ニンジンと苦役
企業にとってのニンジンはパナマ文書的なもの。
企業が活動環境として欲しているのはタックスフリーな状況だろう。
商売があり、顧客があり、無税。
ひるがえって、企業にとっての苦役は重税だ。
じゃあ簡単な話、ブラック企業体質の会社を潰す方向に舵をとるのなら、ニンジンと苦役を無段階に配置すれば良い。
残業時間が長く利益効率が悪い企業は最大税率を70%にする。
残業時間が減り利益効率が上がるたびに税率を1%刻みで減らしていく。
計算が大変な分、役所も企業も高度な電子化が必須になるのでIT産業も回る。
残業時間が短く利益効率の高い優良企業は法人税率3%レベルまで存在させる。
(日本の暮らしを向上させる狙いがあるので、日本人の雇用が8割を超える本社が日本にある企業とする)
絵空事のようだが、個人情報保護なども必死に達成して来た国だから、カネになり生存するための企業努力はみな惜しまないでしょう。
効率が上がりグロスの売上が上がることを前提とし、国として税率を下げても大丈夫な頃合いにバランスを調整することがポイント。
現状のスローガンだけかかげる政府よりは、アクションも税率変更だけで高効率だと思います。
●企業はどう変わるか?
- 高利益体質に変わる。
- 従来式のむちゃが効かない。
- ベンチャー的な頭の使い方が流行る。
- 作業をする前にアタマを使うようになる。
- ルーチンが無くなり、業務も高度化。
- 専門性があがる。
- 高効率な人材に対価を払うようになる。
- 外国企業の子会社が進出してくる。
- 日本人を雇用するようになり、ベーシックインカムなど負担が減る。
- 金融業のみが残る。
- 手を動かしたら負け。
●業種へのコミット
ただ、このまま効率化を進めると、業種が絞られていき金融業のみが残るという謎の国になってしまう。
飲食もスーパーもない、謎の国。
製造業などはあまりに展開が早いと立ち行かなくなる可能性があり、またブラック企業体質に根ざした業種も成立しなくなるだろう。
そこで対策だ。企業支援には助成金を出すのではなく
- 極限値に近い業種には進化までの猶予期間をもたせる。
- 戦略的に残したい業種に税率の段階的な緩和を設定する。
とする。
そうする事で、自助努力でなんとか体質と開発機材などを変えていく事ができるようになる。
…なるとイイなってレベルだが、ある程度の業種がなくなること、高効率な体質、生存戦略を国が持ち勝ち進むとこの先晴れやかな世界になるんじゃないか?と残業中、会社のデスクから書いてみる。